マンジャロは夢の薬か?糖尿病治療と美容利用のリアル、投資家視点まで解説

マンジャロは夢の薬か?という文字と涙を流す女の子が描かれたブログのアイキャッチ画像 投資
マンジャロを美容目的で使うリスクを描いた4コマ漫画 1コマ目
マンジャロを美容目的で使うリスクを描いた4コマ漫画 2コマ目
マンジャロを美容目的で使うリスクを描いた4コマ漫画 3コマ目
マンジャロを美容目的で使うリスクを描いた4コマ漫画 4コマ目

1. マンジャロを知ったきっかけ:またダイエットの話題?

いまネットや医療現場で大きな物議を醸しているのが、この「マンジャロ」という薬です。

最近、ネットやテレビのニュースなどでもこの名前を目にする機会が本当に増えました。私が最初にマンジャロを知ったのも、先日放送されていたABEMA Primeの特集です。

正直なところ、最初に思ったのは「また新しいダイエット系の話題か?」という程度でした。ところが調べてみると、マンジャロは単なるダイエット薬ではなく、医療や社会、さらには株式投資のマネーまで巻き込む、とんでもない存在であることが分かってきたのです。


2. マンジャロってなににつかうの?:週1回の自己注射

マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、本来は「2型糖尿病」の治療薬として開発された注射薬です。これまでの糖尿病治療薬とは異なり、血糖値を下げるだけでなく、食欲を強力に抑え、劇的な体重減少を促すという大きな特徴を持っています。

使い方は、週に1回、自分でお腹や太ももなどに注射します。説明を読んでいて最初に思ったのは、「俺ならここで挫折しそう……」でした。

注射が苦手な人も少なくないと思います。もちろん慣れてしまえば問題ないのでしょうが、毎週自分で針を刺すとなると、薬を継続するだけでも心理的なハードルは高そうです。


3. 糖尿病とは?:1型と2型の違いと患者の現実

私は正直、今回のニュースを見るまで糖尿病について詳しく知りませんでした。しかし調べる中で、糖尿病には大きく分けて2つの種類があることを改めて知りました。

  • 1型糖尿病:膵臓からインスリンがほとんど作れなくなる病気です。生活習慣が原因ではなく、自己免疫などが関係していると言われており、生きるために毎日のインスリン注射が欠かせません。思えば高校時代、同級生に毎日インスリン注射をしている人がいました。その人は普段は普通に生活していましたが、一度だけ学校で倒れた(おそらく低血糖を起こしたのだと思います)ことがあります。当時は糖尿病について全く理解していませんでしたが、今振り返ると、彼は本当に大変な日常を送っていたのだと痛感します。
  • 2型糖尿病:日本人の糖尿病患者の多くがこちらです。肥満、運動不足、乱れた食生活などが関係し、インスリンの分泌が減ったり働きが悪くなったりします。マンジャロが使われるのは、主にこちらの2型糖尿病です。
1型糖尿病と2型糖尿病の違いとマンジャロの体内メカニズム解説

4. なぜ美容につかわれるの?インフルエンサーの影響とルッキズム

これほど話題になっている理由は、その圧倒的な「体重減少効果」にあります。海外でイーロン・マスク氏などの著名人やインフルエンサーがGLP-1系の薬を利用して劇的に痩せた姿をSNSで発信したことで、世界中にブームが広がりました。

⚠️ 副作用のリスク

私が見た番組でも利用者の体験談が紹介されていました。ただ、マンジャロには吐き気、下痢、便秘、頭痛、慢性的な倦怠感などの副作用があります。個人的には、体重が減ることのメリットよりも、日々の仕事のパフォーマンスが低下するリスクの方が怖いと感じました。まだ分かっていない長期的な副作用の影響も、時間が経たないと誰にも分かりません。

👥 ルッキズム(外見至上主義)への考察

私は、美容目的での利用を全面的に否定するつもりはありません。「痩せたい」という気持ちは痛いほど理解できるからです。

私自身も年齢とともに体重管理が難しくなってきました。独身時代なら運動する時間もありましたが、家庭を持つとそうもいきません。終わらない仕事、溜まっていく家事や育児、そして慢性的な睡眠不足。このように外的要因が増えすぎると、自分の意思だけで痩せるのは至難の業です。世の中の痩せている人は「意志が強い」というより、そうした環境でも無理なく痩せられる生活習慣が身についていただけなのかもしれません。

また、SNSや風の噂でマンジャロの美容利用の話を耳にすると、夜の世界、いわゆる水商売で働く女性たちの割合がとても高いように感じます。プロとして外見の美しさを求められる世界だからこそ、感度が高いのでしょう。

健康的な生活の末に美しいボディを手に入れるのは素晴らしいことです。しかし、本来は重い病気の治療薬であるはずの注射を毎週自分に打ち、薬の力で強引に手に入れる美のあり方を見ていると、現代社会が抱える「ルッキズム」の異様さや狂気を感じずにはいられません。

……と、もっともらしい正論を言ってみたものの。現実は「見た目が良い美女や美男の方が、人生イージーモードで得をすることが多い」というのも紛れもない事実。綺麗事だけでは片付けられないのが、この世の切ないところです。

結局のところ、「体に多少のリスクがあっても、手っ取り早く美男美女になって人生のインカムゲイン(利益)を最大化したい!」という【人間の性(サガ)】は、この後に語る私の【投資家の性(サガ)】と、根っこでは完全に繋がっているのかもしれません。

マンジャロの糖尿病治療と美容ダイエット利用の社会的歪みを描いた対比イラスト

5. そのお陰でもうかってる会社があってそこは?:時価総額1兆ドル企業

これだけ世界中で薬が売れれば、当然とんでもなく儲かっている企業があります。開発元であるアメリカの製薬大手「イーライリリー(Eli Lilly and Company)」です。

ニュースで「マンジャロの成功で時価総額が大幅に増加した」と見た私の最初の感想は、「で、いま株価いくらんだ?」でした。これぞ投資家の悲しい性ですね(笑)。

🏢 イーライリリーとはどんな会社?

代表的な主力製品には、マンジャロやゼップバウンド(肥満症薬)、ベージェニオ(乳がん薬)などがあります。ここで面白いのは、私たちがドラッグストアで手にする「バファリン」や「ロキソニン」のような、有名な家庭用薬品(市販薬)は一切作っていないという点です。彼らは「医師の処方箋が必要な医療用医薬品」に100%特化した純粋な製薬企業です。

普段の生活でロゴを目にすることがない企業が、糖尿病やがんといった「重症患者の命に直結する最先端の薬」だけで、テスラやメタに匹敵する世界トップクラスの巨大企業(時価総額1兆ドル規模)に上り詰めたのです。いかにこの分野の市場規模が巨大であるかがよく分かります。

米製薬大手イーライリリー社の時価総額と主要医薬品の業績図解

🇯🇵 日本の製薬会社は対抗できないのか?

「日本の製薬会社で、マンジャロのような薬を作っているところはないの?」という疑問も湧いてきますが、結論から言うと、現在日本の製薬会社でこれに対抗できる薬はなさそうです。

武田薬品工業なども優れた糖尿病薬を作っていますが、それらはあくまで「安全に血糖値を下げるための薬」です。マンジャロのように「脳に直接働きかけて食欲を消し去り、体重を20%も激減させる」といった強力な減量作用は持っていません。

こうした「バイオ医薬品」の開発には数千億円規模の投資が必要です。残念ながら、現在の日本の製薬会社と、米イーライリリーのような巨大企業とでは、投資できる資金の桁が違います。日本の薬は治療として素晴らしいものの、世界が熱狂している「肥満解決のイノベーション」という点では、現状マンジャロの代用にはなり得ず、アメリカ企業の独走を許しているのが現実です。


6. まとめと感想:結局、マンジャロは夢の薬なのか?

自分なりに調べれば調べるほど、これが単純なダイエットの話題ではないことがよく分かりました。

  • 糖尿病患者にとっては、命と健康寿命を守る「治療の選択肢」
  • 美容目的の利用においては、医療モラルや自己責任論で「賛否が分かれる存在」
  • 投資家にとっては、10年に1度の巨大な富を生み出す「最強の成長テーマ」

特に個人的に最も気になったのは「供給不足問題」です。美容目的の利用が増えたせいで品薄になり、高校時代の同級生のように、命の危機にあって「本当に薬を必要とする人」に届かなくなるような状況は、医療モラルとして避けるべきだと強く感じます。

薬に頼ってまで美を求めるルッキズムの歪みを笑えないくらい、「爆益を出している企業の株を買いたい!」と強欲な資本主義の波にどっぷり浸かっている自分に気づかされ、少し複雑な気持ちになりますが……。

一人の投資家としての私の率直な結論は、やっぱりこれに尽きます。
「株価が調整局面に入って、大きく下がることがあれば、少しお守り代わりに買ってみたい!」

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